根子集落へようこそ!

根子には2軒の古民家が残っています。昭和40年代まではまだ結構な数が残っていましたが、茅葺き職人がいないこと、雪下ろしが重労働なことの要因があり、建て替えに拍車を掛けました。核家族が増えた昨今、根子も例外ではなく、昔の大きな建物を維持する必要がなくなったことも一因です。
2軒とも、老朽化に伴い茅葺き屋根をトタンで覆った姿になっています。

 

二又荘(旧渡部邸)
 
前当主の他界により、無人となった家屋を引き取った現オーナーが改装した物で、管理は「阿仁の森ぶなホテル」が行っております。
屋根部分を残し外壁は張り替え、建物内部は見学や会食できるように改装しています。詳しくは「阿仁の森ぶなホテル」へお問い合わせ下さい。
 

二又荘の全景

正面から。

入り口にある説明用の立て看板。 

 

通用口からの建物側面。

川側の側面は座敷で、縁側があります。

栗の木に囲まれたひっそりとしたたたずまい。

 

屋号「二又」の由来。根子又沢と備前の又沢の合流地点。 

備前の又沢と二又荘。水量が少ないので子供の川遊びに持ってこい。(川へ下りるための階段があります) 

栗の老木。もちろん秋には沢山の栗が収穫できます。

 
 

山田邸
 
数年前は、おばあさんが暮らしていましたが、現在は誰も住んでいません。現当主は秋田市に住んでいますが、ちょくちょく実家に戻っては管理しています。
屋根は瓦風のトタン屋根になっていますが、外壁は建てた当時と同じ状態の部分が多く古民家の風格が伺えます。内装もあまり手を加えていないので昔を偲ぶことができます。但し、こちらの建物は住居ですので見学はできません。また、敷地への立ち入りもご遠慮下さい。
 

全景。家の左半分と後の壁はトタン張りになっています。二階の壁はかなり傷んできていました。

正面から。

家の後ろから。集落を見下ろす高台に家があります。 

 

建物右側。窓には古い格子が残っています。

建物右奧。座敷側で、昔の雨戸、戸袋などが残っています。雨戸を開けると縁側になっています。 

右側面です。 

 
 

おまけ。
 
我が家の昭和53年頃の家です。
翌年には建て替えのため取り壊されました。祖父が建てた家で昭和初期に建てた物です。
建物の右半分は改築していますが、左半分は建てた当時のままで、中の間、座敷、奥座敷、祖父母の寝室、父母の寝室がありました。
家の前にあったサワラの生垣も桜の木も無くなっています。家の建て替えのため撤去したのでしょう。
前を流れていた小さな川(孝子沢川)も護岸改修され、道路も新しくなり、隣の家(茅葺き屋根の古民家)も取り壊されてしまいまいました。
我が家を含め、子供の頃に見ていた家の周りの風景はずいぶん変わってしまったものですね。と言うよりも、集落全体がずいぶん変わっています。

 

敷地、建物内には無断で立ち入らないようお願いします。

 

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