撮影は2014年10月1日。今日からゴンドラ毎日運転を再開しましたので、秋の森吉山に登ってきました。紅葉はまだまだ序盤ですが、頂上付近は秋が早いのと、期を逃すとまた天気が崩れてしまうので曇りがちではありましたが本日決行しました。
デジカメのセンサー(ローパスフィルタ)に汚れが付着してしまいましたので、画像に汚れが写っています。ちょっと見苦しいかもしれませんがご容赦下さい。

 

ゴンドラ運転情報 お花の開花情報 (共に森吉山阿仁スキー場のHPです)      

 

 

登った経路に沿って写真を紹介します(往路)

ゴンドラから見たブナの森。所々色は付いていますが、紅葉の見頃はもう少し後です。

樹氷平の展望台から見たゴンドラ駅左手。かなり良い感じで色づいています。

石森分岐手前から見た「石森」と「向岳」。石森付近はチシマザサに覆われているため紅葉としてはこんなモンでしょう?

石森から見た「向岳」。元々、紅葉する木が少ないため春からの風景とさほどありません。しいて言えば覆われたチシマザサの色が若干薄くなった?

石森から見た「向岳」の裾野。裾野自体はチシマザサなのですが、奧のブナ林がかなり色づいてきました。あと1週間程度過ぎると色が濃くなることでしょう。

石森から来た方向(ゴンドラ駅)を見ています。曇りがちの上、透明度は低いのですが、夏に比べたら視界はクリアになってきました。

本日一番の見所。石森から見た「森吉避難小屋」方向。避難小屋付近が綺麗に紅葉しています。
今日は、帰路で立ち寄ることにしました。

石森から見た「一ノ腰」。オオシラビソとの混合林のためマダラですが色づきは悪くありませんでした。
遠くに大館の樹海ドームが見えています。

今日の目的のひとつ。石森のイワイチョウの黄葉を期待していたのですが、既に葉は枯れてしまっていました。
団体さんが頂上を目指しています。

石森の森吉避難小屋分岐点付近の紅葉。
平日にもかかわらず結構な登山者がいます。

阿仁避難所を過ぎた辺りから見た「向岳頂上」。先ほどの団体さんが遠くに見えます。チシマザサがまるで芝生のようです。

稚児平付近からゴンドラ駅方向を見ています。色づきはまだ始まったばかりです。

今日の目的のふたつめ。稚児平のチングルマでしたが、もう既に紅葉は終わってしまったのか褐色になっていました。奧は「石森」です。

森吉山頂上です。登ってきた道を振り返ります。雲は少なくなってきましたが、相変わらず霞が掛かって遠くは見通せません。

阿仁避難小屋から一ノ腰までの風景です。紅葉としてはまだ少し早かったかもしれませんが、それでも頂上から見た景色は綺麗でした。

森吉避難小屋辺りを少し寄ってみました。

「一ノ腰」です。石森から見た景色より、色が進んでいるのがお分かりでしょうか?一ノ腰の片には「森吉山ダム・四季美湖」と阿仁前田、右奧は米内沢でしょうか?

頂上付近の「ハイマツ」。登ってきた皆さんは思い思いの場所で昼食&展望を楽しんでいます。頂上の風はかなり冷たいので、上着の用意をお忘れなく。

右端にあるのが「太平湖」、その手前のやや緑がちの山が「カンバ森」になります。その他の山の名前はちょっと分かりませんが、遠くに霞んで大館の樹海ドームが見えています。

手前は「山人平湿原」、奧に広がるのが「山人平」、更に奧の山が「ヒバクラ岳」です。いずれも紅葉にはあまり縁はなさそうです。

「立ヶ森」の紅葉です。こちらも間もなく見頃になります。
遠景、白く見えるのが「焼山」と「玉川温泉」。その奧は「八幡平」。その右の小さな突起が「モッコ岳」、右側に霞んでいるのが「岩手山」になります。

下山した経路に沿って写真を紹介します(復路)

「阿仁避難小屋」を過ぎた辺りから見た「石森」と「森吉避難小屋」です。

「稚児平」付近から「向岳」頂上を見ます。今日は全山にわたり「マルバマンサク」の黄色が目立っていました。

「阿仁避難小屋」と「前岳」です。

撮影場所失念。湿地帯を過ぎた上り坂の途中だったかな?「マルバマンサク」を前景に「向岳」を。
 

こんな所にあったのか「チングルマ」の紅葉。「森吉避難小屋」へ向かう途中の湿地帯に綺麗な紅葉がありました。

秋の花の代表「エゾオヤマリンドウ」と「森吉山」。こんなに沢山咲いているのに意外と向岳と一緒に収める場所がありませんでした。「石森」から「森吉避難小屋」へ向かう途中でやっと…。

「森吉避難小屋」へ向かう途中の斜面の紅葉と「一ノ腰」。

「森吉避難小屋」付近と「前岳」の紅葉です。
 

赤みを帯びた「マルバマンサク」の紅葉と「向岳」。

「森吉避難小屋」。特に変哲もないが、お決まりなので記念写真です。

こちらも記念写真。「森吉神社」です。

もう一つ記念写真。「冠岩」です。逆光のため山々は白く飛んでしまいました。

「冠岩」の横から。麓へ向かってはまだ緑が強いのですが、上に従って紅葉が鮮やかを増してきています。間もなく見頃になるでしょう。

帰り道、「森吉避難小屋」付近から見る「向岳」。「石森」から見るよりややスマートな森吉山です。

間もなく「石森」に戻ります。撮影予定はあと一箇所。

午前中は逆光になるため素通りした「石森」手前(帰路なので通過後)から見る「向岳」です。

麓まで続くブナの林。色づきはまだ途中ですが、見頃を迎えたら綺麗なポイントです。
撮影予定終了あとはゴンドラ駅へ直行??

この日(10/1)に咲いていた花と、紅葉した草木

山では秋が深まってきましたので花が咲いている植物はあまり多くはありません。色づいた木々の中で「エゾオヤマリンドウ」が”花の百名山”を締めくくります。と同時に、夏まで花を競っていた高山植物や木々は赤や黄色に葉を染めて行きます。

 

秋の花「エゾオヤマリンドウ」です。最盛期は過ぎているようですが登山道の道端に沢山咲いています。ほとんどは蕾の形で開いた花はありませんでした。(帰り道1株だけ花を開いていたものを見つけました)蕾と言うより受粉が終わったので花を閉じていると言った方が正解でしょう。花はこのまま枯れていきますので、見たい方はお早めに。

夏から咲き続けていた「アキノキリンソウ」です。大半は花を終えていますが、所々花を咲いているものがあります。

ウゴアザミ」も時季外れではありますが花を付けていたものが数本ありました。

ゴゼンタチバナ」の赤い実。

こちらは「マイヅルソウ」の実です。透明感のある綺麗な赤の実と、白に赤いウズラ模様が混在しています。

紅葉し始めた「オオカメノキ」には赤い実がなっていました。実はやがて黒く色を変えます。

「紅葉」と書いて”もみじ”と読むほどポピュラーな紅葉の代表格。秋の山を彩る「カエデ類」はゴンドラ駅より高い位置にはあまり多くないようです。

写真左は樹氷平展望所から少し登った辺りで「イロハモミジ」だと思います。
写真右は森吉神社の横にあった「ハウチワカエデ」です。今日一番の美しい赤でした。

写真にはありませんが、道端には「ミネカエデ」が生えています。背丈の低いカエデで黄色く染まっています。

 

この時期、山を黄色く染めているのは「マルバマンサク」です。まだ紅葉の序盤なのですが、「マルバマンサク」の紅葉だけは最盛期でした。

 

高山を赤く染めるはずの「ナナカマド」。赤いのは幼木だけで、成木は全て葉を落としていました。なお、森吉山の「ナナカマド」は黄色に紅葉する模様??

ツツジ類も赤く染めます。こちらは夏の花として楽しませてくれた「ウラジロヨウラク」です。

山ではちょっと敬遠されがちな「ヤマウルシ」ですが、紅葉では1、2を争うほどの美しい色を持っています。ゴンドラ駅のすぐ側にあります。肌の弱い方はご注意を。

イワカガミ」の紅葉。と言うか、夏場でも葉が赤かったりするので珍しくもないのでしょうね。

阿仁避難所付近にわずかに残っていた「イワイチョウ」です。

イワイチョウ」葉はその名の通り”イチョウ”の様な明るい黄色に変わります。

意外や「トウゲブキ」の葉は真紅に染まります。

今日のお目当てだった「チングルマ」の紅葉は残念ながら葉の色が褪せていました。

赤く染まった「ゴゼンタチバナ」の葉は日当たりの良い場所から紅葉します。(基本的に日影を好むようで紅葉した葉は多くありませんでした。)

夏を彩った「ハクサンシャジン」も赤く染まっていました。

こちらは「ハクサンフウロ」。こちらも赤く紅葉します。

紅葉した「ハクサンフウロ」は実も赤くなっています。

楽しみにしていた「石森のイワイチョウ」「稚児平のチングルマ」「山頂のナナカマド」は肩すかしでしたが。全山に見受けられた「エゾオヤマリンドウ」や鮮やかな黄色の「マルバマンサク」のおかげで紅葉序盤の森吉山を満喫してきました。
まだまだ山は緑を残していますが、色づき始めるとあっという間に山一帯を染めます。見頃は短く、怒濤のように麓へ、里へと駆け下りてきますので時期をのがなさいよう山の秋を楽しんでください。

まだ陽射しに暖かさを感じますが、
頂上付近は風が冷たく吹き付けていますので上着をご用意下さい。また、ゴンドラ山頂駅より標高の高い位置ではあまり気をつける必要はないかと思いますが、ブナの森はツキノワグマの生息地域です。特に麓から登山される方やブナの森を散策される方はご注意下さい。

 

 

 

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