「森吉山」は、秋田県北東部に位置する古い火山です。主峰の「向岳」は標高1,454.2mで、一ノ腰(1,264.6m)、石森(1,308m)、ヒバクラ岳(1,326m)などの標高1,200m以上の外輪山および1,000mクラスの山々に囲まれた独立峰です。一般的には山頂を中心とする10km四方の山域を示しますが、「森吉山」はなだらかな広い山麓を持っていて、北は小又川、西は阿仁川、南は打当川、西は玉川周辺までの山域を有しています。
植生は、おおむね標高700m未満は杉林、500〜900m付近までがブナ林、それ以上がオオシラビソ林となっています。また、頂上付近(1,400m以上)になるとハイマツ群落となります。
昭和43年(1968)、約20キロ四方の山域が県立自然公園に指定されました。

意外かもしれませんが、これだけ山の多い秋田ですが、県内にスッポリ収まっている高山はそう多くはありません。秋田最高峰「鳥海山」を筆頭に「秋田駒ヶ岳」「栗駒山」「八幡平」などの名山も県境をまたがる山で、「森吉山」は県境をまたがない山としては秋田県の最高峰となります。古来、「森吉山」は『秋田山』とも呼ばれていて、秋田を代表する山だったのです。

標高1,500mをわずかに満たしていないため「日本百名山」からは外れてしまいましたが、「花の百名山」として知られています。
標高がさほど高くないにもかかわらず、沢山の高山植物を見ることが出来ます。寒い気候と冬の豪雪、短い夏に一斉に咲かせる花々。逆に、標高が低いせいで登山者からはあまり見向きもしなかった山でしたが、近年は高山植物が見直され”花の山”として人気が高まっています。また、冬期間は身近に樹氷を見ることが出来る貴重な山でもあります。

夏季シーズンは毎日ゴンドラが運転されていて、森吉山の8合目まで比高差630mをショートカット。手軽にトレッキングが可能になっています。なお、花や紅葉の季節は期間が限られてますので、見頃は事前に確認した方が良いかと思います。
もっとも、山の楽しみは人それぞれですから、見頃が時季外れであったとしても”つまらない”と考えるのは早計でしょう。その時期にしか見られない高山植物というのもありますし、独立峰ゆえ、山頂からは360度パノラマを体験できます。天候が悪くて眺望がなくても霧(雲)一面の中というのもそれはそれで貴重な体験です。
麓からゴンドラ経由で2時間程(往路)の山歩き、いかがですか?

 

ゴンドラ運転情報 お花の開花情報 (共に森吉山阿仁スキー場のHPです)      

 

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 2014年 7月12日 ※冬の森吉山に2016年2月の樹氷を追加

 

 

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